Real Intent、マイクロアーキテクチャ整合性サインオフツール「Conquest MAI」を発表

技術ニュース

2026年2月24日、Real Intent は RTL 設計段階でマイクロアーキテクチャの整合性をチェックする新ツール Conquest MAI を発表した。本ツールは、RTL から標準機能ブロック(Standard Functional Components, SFCs)を自動的に識別し、専用の整合性チェックを実行する。の「マイクロアーキテクチャ整合性サインオフ」専用ツールである。

出典:Real Intent Press Release
https://www.realintent.com/conquest-mai-microarchitectural-integrity-sign-off/

SFC(Standard Functional Components)の自動識別

Conquest MAI は RTL の意味的挙動を解析し、以下のような SFC を自動的に推論する:

  • FSM
  • FIFO
  • カウンタ
  • シフタ
  • メモリ
  • その他、階層を跨いで分散実装された機能ブロック

この識別はコーディングスタイルや命名規則に依存せず、semantic(意味)ベースで行われる。
また、generate 文や配列による複製構造にも対応する。

Microarchitectural Integrity チェック

識別した SFC に対して、Conquest MAI は以下のような整合性チェックを実行する:

  • FSM のハミング距離/重みチェック
    状態符号化がビット反転に対して必要な距離を満たしているかを確認する。
  • FIFO のオーバーフロー/アンダーフロー防止チェック
    full/empty 条件に対する制御ロジックを検証する。
  • カウンタの範囲外比較検出
  • RAM の複数書き込みポートの競合チェック
    書き込みアドレス範囲の重複を検出する。

Minimally Boolean による高速解析

Conquest MAI は Boolean 解析への依存を最小限に抑え、抽象化手法と問題特化型解析を用いる。これにより以下を実現する:

  • 形式検証の 10〜100 倍の速度
  • 数十億ゲート規模のデザインを数時間で解析可能
  • ブラックボックス化不要

この性能により、RTL サインオフフローに組み込むことが可能となる。

デバッグ支援機能

Conquest MAI は推論した SFC の構造と挙動を可視化する機能を備える。例として:

  • SFC 構造図
  • 機能ブロックの接続・制御関係
  • 内部構造のスキーマティックビュー
  • FSM ダイアグラム(状態、遷移、リセット、到達不能状態など)
  • クロック/リセット情報ビュー

これらの可視化により、設計理解とデバッグを支援する。


参考ソース

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