AccelleraがIEEE 1666™-2023標準のSystemCのLRMがダウンロード可能になったと発表

2023年11月8日 – Accelleraは、IEEE 1666™-2023標準のSystemC言語のLRMが無料でダウンロード可能になったことを発表した。

SystemC言語は、ハードウェアおよびソフトウェアをまたがるシステム設計と検証のための言語であり、今回、その普及促進を目的として無料で提供されることになったとのこと。SystemC言語は、C++言語を拡張したクラスライブラリで構築されており、早期の組み込みソフトウェア開発や効果的なハードウェア/ソフトウェアのCo-Designが可能となる。

2023年の改訂では、SystemCコミュニティによって提供された改良と新機能が組み込まれ、特に他のシミュレーションとの通信に関する重要な新機能が追加されているとのこと。これにより、シミュレーションでCallbackやSuspendが可能となる。

解説

1. SystemCの進化と重要性:

SystemCは、ハードウェアとソフトウェアの協調設計を可能にするC++ベースのシステム設計・検証言語であり、デジタルツインの作成や組み込みソフトウェアの早期開発、ハードウェア/ソフトウェアの協調設計に広く利用されている。 今回の2023年版の改訂では、過去10年間にわたるコミュニティからの提案を基に、50以上のトピックが検討され、シミュレーションステージのコールバックやサスペンド機能など、他のシミュレーションとの連携を強化する新機能が追加されている。

2. 無料公開の意義:

IEEE GETプログラムを通じて最新のSystemC LRMが無料で提供されることは、設計・検証エンジニアにとって大きな利点となる。AccelleraとIEEE Standards Associationの緊密なパートナーシップにより、コミュニティに必要な標準を無償で提供する取り組みが強化されている。

3. 業界への影響:

SystemCの最新標準が無料で利用可能になることで、EDAやIP分野のエンジニアが最新のツールや手法を活用しやすくなり、設計効率や製品品質の向上が期待される。特に、ハードウェアとソフトウェアの協調設計や仮想プラットフォームの構築、アーキテクチャの探索など、多様な用途での活用が促進されるだろう。

まとめ

IEEE 1666™-2023標準の無料公開は、SystemCの普及と活用をさらに推進し、EDA業界全体の技術革新と効率化に寄与する重要なステップといえる。

その他のトピックス

Co-Design

ハードウェア・ソフトウェアのCo-Designとは、ハードウェアとソフトウェアの両方を同時に考慮して設計する手法のことをいう。従来の開発では、ハードウェアとソフトウェアは別々に設計され、後で統合されることが一般的だったが、Co-Designでは両者が密接に連携し合うように設計される。それによって、パフォーマンスの最適化を図ることが可能となる。

ソース

Accellera Announces IEEE 1666™-2023 Standard Available Through IEEE GET Program - Accellera Systems Initiative
systemc.org
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